まずは、罪悪感を手放す
もう一度始めるうえで最大の壁は、たいてい時間ではありません。静かに積み上がった罪悪感です。読み終えていない本、手をつけないままの積読リスト、まわりのみんなは自分より読んでいるという感覚。その罪悪感のせいで、本を手に取ることが失敗と向き合うように感じられ、つい代わりにスマホに手が伸びてしまいます。
だから、いったん下ろしてしまいましょう。読書の実績を誰かに借りているわけではありません。あまり読めなかった年月は無駄ではなかったし、途中でやめた本に謝る必要もありません。読書は、返すべき借金ではなく、また戻ってくる楽しみのはずです。休んでいた時期を道徳的な過ちのように扱うのをやめた瞬間、本を手に取ることは驚くほど楽になります。
本気に思えないくらい、小さく始める
再開するとき、人はつい大きく構えます。分厚い長編、週に1冊という目標、きちんとした野心を持った仕切り直し。その意気込みこそ、木曜には燃え尽きてしまうものです。習慣は強さではなく繰り返しから作り直されるもので、繰り返すには、つまずきようがないほど低いハードルが必要です。
ほとんど気恥ずかしいくらい小さな目標を狙いましょう。2ページ。5分。多くても1章。小さな目標のねらいは、最悪に疲れ切った日でもクリアできることにあります。そして毎日それをクリアすることが、読書はもう自分が当たり前にすることなのだ、と脳に教えてくれます。量はあとから増やせます。今はとにかく、小ささこそが戦略のすべてです。
あえて、楽で楽しい一勝を選ぶ
今は、そろそろ読むべきだと感じている難しい名作に向かうときではありません。手が止まらなくなる本に向かうときです。惹かれるものなら何でも手に取りましょう。スリラー、安心して読み返せる再読、一気に読めるヤングアダルトのシリーズ、プロフィールには絶対に書かないようなジャンル小説。ここでは難しさは何も得になりません。得になるのは勢いだけです。
楽しい本は、あなたの代わりに重い仕事を引き受けてくれます。意志の力を、読みたいという気持ちに置き換えてくれるからです。続きが気になって、つい戻ってしまうほど物語が面白ければ、習慣はひとりでに育っていきます。好みを広げるのは、読書が再び1日の一部にしっかり根づいてからでかまいません。今は、いちばん読み続けやすい本を選びましょう。
途中でやめた本は、手放してしまう
どこかに、3分の1あたりにしおりが挟まったまま、あなたを静かに責めている本があるはずです。そこから始めてはいけません。止まってしまった本に無理やり戻ることは、あなたが逃れようとしているまさにその感覚、つまり読書は失敗し続けている義務だという感覚を、そのまま作り直してしまいます。
代わりに、新しい1冊で仕切り直しましょう。やめた本は逃げませんし、あとから義務ではなく好奇心の側から戻ってもいいし、二度と戻らなくてもかまいません。どちらでもいいのです。読み終えなかった本は失敗ではありません。ただ、自分には合わなかった本、あるいはまだ合わないだけの本です。
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ただの目標ではなく、決まった流れを取り戻す
習慣は、1日の中に居場所ができたとき根づきます。もっと読もうと漠然と思うのではなく、読書を、何も考えずにすでにやっていることに結びつけましょう。夜に歯を磨いたらすぐ読む。朝のコーヒーと一緒に読む。通勤中、スマホをスクロールする代わりに読む。新しい習慣を、すでにある習慣と組み合わせれば、その確かさを借りられます。
その決まった流れを、心そそるものにしておくのも大切です。いつもの椅子、ランプ、肘掛けに開いたまま置いた本。そうすれば、まず目に入るのがその本になります。あなたとページのあいだの摩擦を減らすほど、そこにたどり着く回数は増えます。無理やり守る目標より、心待ちにできる流れのほうが強いのです。
やさしいストリークで、勢いを運ぶ
毎日少しずつ読めるようになったら、目に見えるささやかな後押しが、習慣を定着させてくれます。ストリークは、静かな毎日の積み重ねを、育っていくのが見える形に変えてくれます。その勢いの感覚は、心もとない最初の数週間に本当に力をくれます。大切なのは「やさしさ」です。一晩の抜けを罰するストリークは、ストリークがまったくない場合よりも早く、再スタートを台無しにしてしまいます。
だからこそ Leaf の読書ストリークは、意図して寛容につくられています。1日休んでしまっても、その日に読んだ分をあとからさかのぼって記録できるので、たった一晩の抜けが、せっかくの再スタートを台無しにすることはありません。無料で使え、サブスクリプションは不要で、プレッシャーもありません。もっと深い落ち込みをきっかけに読書から離れてしまったなら、読書スランプのガイドが役に立ちますし、また安定して読めるようになったら、読書習慣の作り方が、それを長続きさせる方法を教えてくれます。
再開には、気長につきあう
ある晩は1時間読んで、どうして読むのをやめていたんだろうと思うでしょう。別の晩は2ページが精一杯で、それでもちゃんと一勝です。鎖を生かし続けたのですから。読書のある暮らしを取り戻す道はまっすぐではないし、まっすぐである必要もありません。必要なのは、やさしく、続けやすく、そもそも読書を追い出した罪悪感から自由であることです。
あなたはもう読み方を知っていて、もう読書が好きです。ゼロから始めるわけではありません。ただ、帰ってくるだけなのです。
